楽しく中堅看護師やってます。ちゃいです
この記事では「精神科看護の魅力と体験談」について紹介していきます
この記事を読むことで、精神科病院での働き方についてイメージがしやすくなり、精神科看護の魅力とデメリットに気づくきっかけになります

デメリットについてもわかりやすく紹介していくよ!
精神科病院で働く前に知っておきたい全体像

精神科看護の対象ってどんな人?
日本精神科看護協会の定義には、『精神的健康について援助を必要としている人々』とあり、精神疾患を持つ人だけでなく、すべての人を対象とするとも書いてあります
それはその通りですが、精神科病院で出会うのは、精神の疾患や障害を持っている患者さんになります
病棟と外来では患者層がだいぶ違ってきます
- 病棟:統合失調症が多い
- 外来:うつ病など気分障害が多い
こんな感じです
精神疾患の治療は
- 生物学的治療:主に薬物療法
- 心理社会的治療:精神療法(心理療法)、作業療法、環境調整など
こんな感じです
精神科看護師の役割
日本精神科看護協会の定義には、『個人の尊厳と権利擁護を基本理念として、専門的知識と技術を用い、自律性の回復を通して、その人らしい生活ができるよう支援すること』とあり、対象者自身が自分の精神的健康について考えて、よりよい生き方を見出せるように支えることともあります
特に精神科病院では、患者さんが病棟や地域の中でその人らしく過ごせるように支援することが重要になります
身体科と精神科の病棟業務の違い
身体科と精神科では業務内容と時間の流れが全然違います
- 身体科:処置など医療行為、清潔ケアなど日常生活援助、ナースコール対応など
- 精神科:内服管理、コミュニケーション、セルフケア援助、隔離室の患者さん対応など
こんな感じです
相対的に、精神科病棟は身体科に比べて時間の流れがゆっくり感じます
夜勤は、2交代(16時間)で月4~5回と身体科とあまり変わりません
精神科病棟でも、認知症や精神症状により日常生活援助が必要な患者さんや、身体疾患により点滴や透析など医療行為が必要な患者さんもいます

精神科も病棟によって雰囲気や業務の流れが全然違うよ!
実際に働いて感じる精神科看護の魅力4つ

基本的に残業はほとんどナシ!
残業がほとんどないので、家庭やプライベートとの両立がしやすいです
記録が溜まって残業する日があっても、1時間も残りません
定時で退勤する職員が多いので、「周りが残ってるのに自分だけ先に帰りづらい…」みたいなこともありません
むしろ「私も定時で帰らないと!」って思っていました
身体介護が少ない
寝たきりの患者さんが少ないので、身体的な負担が少なく身体がラクです
オムツ交換など身体介護が必要な患者さんもいますが、身体科の病棟ほどではありません
協力してくれる職員が多いので、「重たい患者さんだけど一人でケアするしかない…」みたいなこともありません
むしろ「〇〇さんのオムツ交換、誰か手伝ってください!」と積極的にお願いしていました
患者さんに丁寧に関われる
患者さんと関われる時間が多いので、コミュニケーションやお話など丁寧に対応することができます
スタッフが少ない日があっても、患者さんとお話する時間は少なくとも10分は作れます
業務や時間の自由度が高いので、「業務に追われて患者さんとお話する時間もない…」みたいなこともありません
むしろ「お話したいからどうやって時間作ろうかな?」と考えていました
正解がないおもしろさ
人によって、症状も、治療効果も、経過も、困っていることも個別性が本当に大きいです
例えば、精神科病棟で多い「統合失調症」ですが、同じ病名の患者さんでも、症状が全然違います
統合失調症の特徴的な症状である「幻覚」や「妄想」も、種類や表れ方が人によって本当に違います
統合失調症の患者さんが10人いたら、10通りの症状があります
また、薬物療法で同じ薬剤を使っても、効果の現れ方も全然違ってきます
劇的に改善することもあれば、ほとんど効果がないこともあって、予想できません
「どうしたらその人の人生がよくなるのか」という正解がない課題について、多職種とも連携しながら一生懸命考えていました

こころの状態は目に見えないから難しさもあるけどおもしろいよ!
精神科を経験して感じるデメリット

実際に精神科病院で働いて感じたデメリットは
- 処置など医療行為が少ない
- 患者さんの暴力のリスクがある
こんな感じです
処置など医療行為が少ない⇒慢性期病棟では比較的ある
身体科に比べると、医療行為の数と種類は少ないです
精神科でやる処置といえば
- 採血
- 筋肉注射
- 血糖測定
- 創傷処置
- (慢性期病棟)点滴
- (機会があれば)ストマ交換、導尿
こんな感じです
慢性期病棟など身体疾患を持つ患者さんが多い病棟では、比較的医療行為は多くなりますが、それでも身体科ほどではありません
処置系の看護技術が磨きたいのであれば、身体科で磨くのがベターです
患者さんの暴力のリスクがある⇒複数名で対応する協力体制がある
幻覚妄想症状や衝動性などによって、患者さん同士やスタッフへの暴力につながることもありえます
しかし、暴力リスクに対しては病院全体の仕組みとして、複数対応の体制が作られています
また患者さんとの関係でトラブルがあった場合は、その患者さんには別のスタッフで対応するなど、全員が協力しあう体制になっています
暴力に対して「怖い」と感じることは自然なことですし、むしろ健全な感情です
「怖さ」を持っているからこそ、患者さんと適切な距離感を持って関わることができます

予期せぬ大きなトラブルが起こる確率は身体科とそんなに変わらない印象だよ!
私が精神科看護を続ける理由

急性期、回復期、介護施設を経験しながらも、私は今精神科看護を続けていて、そしてこれからも続けていきたいと思っています
その理由は
- おもしろいから
- 人生の視点が広がるから
です
おもしろいから!
私が精神科を続けている理由のほとんどです
おもしろさを感じるところは
- 正解がない
- 関わりによって経過が変わる
- 長い間なかなか変化がなくても、なにかのきっかけで大きく変化することがある
こんな感じです
いろんなところで予想できないことがよく起こるし、「うまくいった!」と思うことはほとんどないし、全然うまくいかないことのほうが多いです
わからないことばっかりで試行錯誤して、それが難しくもあり、おもしろさでもあります
私にとっては、このおもしろさこそが精神科の一番の魅力です
人生の視点が広がるから
精神科には本当にいろんな背景を持った人がいて、いろんな生き方を見ることができます
いろんな人がいるんだなぁと実感する中で、世界の見え方や物事の捉え方など、自分の考え方に大きな変化が起こることもあります
いろんな人に出会うことがきっかけになって、自分の生き方について考えたり、自分の人生に向き合う機会をいただくこともあります
そんな人生の視点が広がることも、精神科を続ける理由のひとつです
精神科はどんな人にオススメ?

精神科をオススメできるのは
- 精神科に興味を持ったことがある人
- 精神看護学実習がおもしろいと思った人
こんな感じです
精神科に興味を持ったことがある人
「精神科に興味を持ったすべての人」です!
興味は、楽しさや学びのきっかけになります
少しでも興味をもったことがある人であれば、精神科で働く経験はおもしろく、いろんな学びがあるものになります
精神看護学実習がおもしろいと思った人
精神科看護学実習は、精神科に対する反応が「絶対無理」or「大丈夫」の真っ二つに分かれたと思います
実習で「精神科なんて絶対無理!絶対イヤ!」と感じた人でなければ、精神科を楽しめます
実習は自分の志向性がわかって本当に有意義な経験です
まとめ:興味があればやってみよう!!

ここまで読んでいただきありがとうございます!!
精神科は正解がないからこそ、難しくておもしろい、奥深い領域です
興味がある人はぜひやってみて、「なんか合わないなぁ」と感じたらまた環境を変えてみるのもいいと思います
精神科ならではの魅力と働き方について、少しでもイメージしてもらえたら嬉しいです
これからも役立つ記事を書いていきます

よろしくお願いいたします!


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